甲状腺内に腫瘍ができる疾患としては
- 甲状腺良性腫瘍:腺腫様甲状腺腫、嚢胞、腺腫など
- 甲状腺悪性腫瘍:甲状腺がん(乳頭がん、濾胞(ろほう)がん、髄様(ずいよう)がん、未分化がん)、悪性リンパ腫など
- プランマー病(甲状腺機能性結節)
があります。上記の診断を行うには甲状腺穿刺吸引細胞診が必要です。
甲状腺穿刺吸引細胞診とは、甲状腺エコーで甲状腺腫瘍の位置を確認しながら、細い注射針でしこり(腫瘍)を刺して直接細胞を吸い出し、顕微鏡で観察して良性か悪性かを判断する検査方法です。この検査は、通常大きな病院でしか行われていませんが、当クリニックではこの検査を行える施設です。採取した検体を、専門機関にて病理医に良性か悪性かの診断をして頂いています。そのため、最終的な結果がでるまでに通常1週間程度かかります。
首に針を刺すというと、「こわい」と感じるかもしれませんが、痛みはほとんどなく、数分程度で済みます。しこりが良性であるか悪性(がん)であるかを判定する標準的な方法です。院長は今までに名古屋第二赤十字病院(八事日赤)、名古屋大学医学部附属病院(名大病院)などで今までに1000件以上の穿刺吸引細胞診を行なってきた甲状腺専門医のスペシャリストです。
甲状腺腫瘍が良性か悪性かの判断は、CT、MRI、エコーなどの検査だけでは判別が難しいです。そのために、甲状腺エコー下穿刺細胞診が必要になります。
悪性腫瘍のうち最も頻度の高いものは甲状腺乳頭がんで、甲状腺エコーと穿刺細胞診により高い確率で診断することができます。手術による甲状腺の切除が治療の基本となります。また、悪性リンパ腫は切除、放射線治療、抗がん剤治療を組み合わせて治療を行います。その他の甲状腺悪性腫瘍は手術による治療が基本です。
当院では甲状腺の超音波(エコー)検査、採血はもちろん、甲状腺の穿刺吸引細胞診までワンストップで甲状腺専門医の院長が行います。健診などで甲状腺の精査の指摘がありましたら、当院にご相談ください。甲状腺専門医として的確な診断と治療を提供することをお約束します。