睡眠時無呼吸症候群は糖尿病の合併症である網膜症、腎症、神経障害、大血管症(脳梗塞や心筋梗塞など)を悪化させる可能性が指摘されています。
睡眠時無呼吸症候群の患者さんでよくある特徴は
・日中の眠気や家族に指摘されたいびき
・早朝の頭痛や夜間頻尿(トイレのため何度も目が覚める)
ただし、これらのうちどれか1つあっただけですぐに睡眠時無呼吸症候群というわけではありません。
睡眠時無呼吸症候群かどうかを簡単に調べる方法の一つとして、STOP-Bang質問紙法があります。
この表で当てはまる項目が3つ以上あるなら「陽性」です。陽性なら次のステップとして簡易睡眠検査、またはポリソムノグラフィという検査を受ける必要があります。
体重を減らすことが睡眠時無呼吸症候群の改善につながりますので、食事・運動療法を組み合わせて体重を減らすことは有効です。
中等症以上の睡眠時無呼吸症候群の患者さんが糖尿病治療薬のSGLT2阻害薬を内服すると、症状が改善する報告もあります。
睡眠時無呼吸症候群が糖尿病患者さんの血糖上昇だけではなく、合併症の悪化にも関係してます。
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