院長ブログBLOG

2021年03月27日(土)
糖尿病と新型コロナウイルス感染症に関する Q&A(その2)

糖尿病と新型コロナウイルス感染症に関する Q&Aが糖尿病学会から出されてます。

Q. シックデイの際に糖尿病の治療をどうするか?

A. シックデイ
糖尿病患者さんが、発熱、下痢、嘔吐や食欲不振のために食事が摂れない状態をシックデイといいます。 新型コロナウィルス感染症もシックデイの原因となり、高血糖や血糖変動の悪化があります。新型コロナウィルス感染症によるシックデイの際に適切な対処が行われなければ、糖尿病ケトアシドーシス(DKA)、高浸透圧高血糖状態(HHS)、低血糖などの急性糖代謝失調になり、敗血症や呼吸循環不全などの重篤な状態となる場合があります。

シックデイルール
新型コロナウィルス感染によるシックデイも通常のシックデイと同様に、家庭での対応の基本である「シックデイルール」 を守ることで、DKA、HHS、低血糖などの発症予防に努めることができます。

シックデイルールには

①安静と保温につとめる

②スープな どで十分に水分を摂り、口当たりがよく、消化しやすいお粥やうどんなどで炭水化物を摂取する

③インスリンは自己判断 で中断しない

④経口薬を使用している患者は、服用量の調整が必要な場合がある

⑤可能ならこまめに血糖自己測定 をして、血糖値と病気の状態を確認する

などが挙げられます。また、シックデイの際の糖尿病薬については、病状に応じ た調整が必要となることから、かかりつけ医と事前に相談しておく必要があります。(糖尿病と新型コロナウイルス感染症に関する Q&Aから抜粋)

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