糖尿病療養指導士 掛本です。
12月に入り、更に朝晩と日中の寒暖差が激しくなってまいりました。更にコロナウイルスの患者数がまた増加傾向と普段の師走よりも何かと気を使う毎日ではないでしょうか。
さて今回は、この時期に気になる「乾燥」のお話です。
通常の生活をしていても乾燥が目立つ時期ですが、糖尿病患者さんは特に注意が必要な時期でもあります。
皆さん「糖尿病足病変」という言葉をお聞きになった事はあるでしょうか?
糖尿病患者さんは、足底(足の裏)の汗が減少する傾向がある事、血液の中に菌の栄養となる糖が沢山含まれている事から、菌が爆発的に増えやすく、重症化しやすい特徴があります。
手とは違い、普段なかなか目につく事が難しい足の傷から感染が起きてしまい、重症化すると足潰瘍や足壊疽に至る危険があります。
足病変の原因第一位は靴ずれと言われていますが、水虫が既往にある方は踵のひび割れから感染する事もあり注意が必要です。
毎日お風呂上がりに、足全体に傷がないか、熱感や赤みがある部分はないか?ひび割れがある場合は保湿クリームや靴下を履いて保温、保湿する事も効果的です。
当院では皮膚科の診察も可能です。必要な患者さんには保湿剤(ヒルドイド)などの処方もしてます。
私達を支えてくれている大事な足を是非この機会に「毎日見る」事から始めてみては如何でしょうか?
フットケアなどお気軽に受付・看護師・院長にご相談ください。